『蟹工船』 小林多喜二

5行メッセージ 

・蟹工船は現代の
派遣社員を象徴
・労働組合について
・星火燎原
・100年に一度の経済危機

 麻生首相ではないか、コンビニエンスストアで購入できて、手軽に読めるマンガは、私も好んでいる。

 そのなかでも、今年何かと話題になった'''『蟹工船』を買ってみた。

 その本の名前や作者については習ったことがあったが、本を読むまでではなかった。マンガならと思ったのだ。




 あっという間に読んでしまった。

 この蟹工船で働く人たちも、派遣社員として働く人たちも似通っている点、共通点があると思った。

蟹工船の労働者 → 周旋屋

  ※周旋屋・・・労働者の雇用を仲介する者

派遣社員 → 派遣会社


間接雇用という点で、非常に近いものを感じた。

 どちらも、直接雇用よりも搾取される割合が多い。

 そして、労働組合が結成しにくい状況がある。最近では、派遣社員の組合ができたり、一人でも加入できる組合があるが。

 一般社員でさえ、組合加盟率が低下している。組合があるとしても御用組合が多いのではないか。

 また、人権意識、とくに労働組合に関する知識が乏しい現状があると思っている。組合というものがあるという認識はあっても、率先して入る人は少ないのではないだろうか。

 搾取されることに慣れきってしまって、問題意識を持って、労働することはほとんどないであろう。

 マンガの中でも、資本家は、
言いなりになる「模範青年」や
労働組合に関心も知識もない荒くれどもを集めればいい
と、語っていた。

 蟹工船は、「工船」であり、「航船」ではないため、航海法の適用を受けず、純然たる「工場」であるにも関わらず、工場法の適用も受けなかったという。
これほど「都合のよく」勝手にできる場所はない!
と、やりたい放題であった。

 そういうなかで、蟹工船の主役である森本は、中国語の成語の言葉を贈られる。

『星火燎原』

 星火の意味は、小さな火の意味 とてもとても小さな火 ・・・・・・なんでもない だけど その火 強い力のある火 やがて広野を燃やし尽くす 大きく広がる火 大きな行動も小さな勇気から生まれる・・・・・・ とても小さな火・・・・・・ だけど偉大な最初の火 がんばって あなたたちなら その星火になれる

 そして、立ち上がったのだが、
帝国海軍もしょせんは、資本家たちの下僕だった
ため、一度目のストライキは失敗に終わってしまった。

 しかし、2度目のストライキを決行する。その時は、
博光丸の乗組員全員でストライキ
を行ったのだ。全員でというのがポイントである。

 そうすれば、カニを捕る人も、詰める人も、とにかく働く人がだれも博光丸にいなくなってしまうことができるのだ。

 見習うべき点は、
全員で
というところである。

 国鉄を分割民営化したのも、一つには、労働組合の分割にあったという。

 日本の労働組合は、会社ごとにできていることがほとんどである。会社の垣根を越えてつくられている組合も、御用組合ばかりではないか。へたすると、名前ばかりの親睦会程度のものではないか。

労働者を団結せよ!


 とは、よく言ったものである。

 「100年に一度の経済危機」と、どこからか聞こえてくるようになった。

 だから、あきらめなさい しょうがない というように意識付けさせるために、つくられた言葉のように感じている。




立つなら、今しかねえ
   
 森本の言葉が脳裏の響くのであった。




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