手術台の上で

おかげさまで、無事、手術は成功しました。ありがとうございます

ただ、右肘を切って、腫瘍を取るだけだ。

と簡単に考えていたのだが、そうでもなかった。




手術台に乗ってみると、けっこう恐怖を感じたのだ。

注射を打つ程度に座って、簡単に行うと思っていたからかもしれない。

肘には、肉が少なくて、麻酔の注射に痛みを感じた。

         ◇

なぜ、恐怖を感じたのか。

それは、医師が何をどのようにやっているか見えないからだと思った。

野球部の先輩の歯科医に言われるまで気がつかなかったのだが、それまで、私は、歯医者で、常に目を開けていた。開けているのが当然だと思っていたのだ。

「頼むから、目をつむっていて」

そう、言われた。

よく考えてみると、先輩の顔と私の顔が、こんなにも接近して目を開けていたのだ。やりずらいというのもうなずけた。

それからは、目をつむるようにしている。

         ◇

何をされているかわからない、いつ終わるのかわからない、そんな中での一時間は、ものすごく長い時間に感じた。

わからないというのは、本当に、恐怖を感じるものだ。


 この世の中には、まだ、知らない事がたくさんある。

 知らなくてもいいことを知ってしまったり、知りたくても知れないことがあったりするものだ。

 学ぶということは、人間が生きていく上で、重要なことだと思いながら、手術を受けていた。

 知らないことがあることを、知らない人が多いなと思っている。

 何でも良いのだが、例えば、どらやきというものが存在していることを知らない人は、どらやきがどういうものか想像すらできない。

 そして、どらやきを知らなくとも生きていけてしまう。

 しかし、どらやきという存在を知っている人は、購入して食べることができる。美味しいかどうかを判断できる。

 どらやきなら、生きていく上で、大きな影響がないと思うのだが、これが、知らなくてはならないことであったらどうであろうか?

 鈴木栄治氏(森田健作)が、自由民主党東京都衆議院選挙区第2支部長であったことを有権者が知っていれば、当選していたであろうか?

 FRB(アメリカの中央銀行・連邦準備制度理事会)が単なる一株式会社であることを知ったならば、どう思うであろうか?

 我々は、もっと知らなくてはならないことがたくさんある。

 知らない事があるということは、怖いものだと感じながら、手術を終えた。

 見ながら手術をしていれば、それほど、怖くなかったのではないか。

 麻酔の切れた痛む右手でキーボードを叩きながら思うのであった。








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